共通テストのボーダーがなにかご存じですか?
「ボーダーって単語はよく聞くけど……」
「具体的には何か知らない」
ボーダーは非常に重要な情報ですが、意外と詳しいことは知られていません。
そこでこの記事では
「ボーダーとは何か」「ボーダーをどう活かすか」
を分かりやすく解説していきます!
共通テストのボーダーは合格可能性を見極める情報!
ボーダーは合格率が50〜60%の得点
共通テストに使われるボーダーとは
50〜60%と幅があるのは、予備校によって何%にするのか分かれているのが理由です。
河合塾は50%を基準にしていますが、駿台は60%にしていると言われています。
たまに「予備校によってボーダーが違う!」という意見を目にしますが、それは予備校によって設定方法が違うからなんです。
受験合格率が50〜60%以上?
ボーダーについて説明しましたが、言葉で言われてもよく分からないですよね。
そこで簡単な例を出します。
参照:大学受験パスナビ
上の画像で、79%のところを見てください。合格者と不合格者がだいたい同じですよね。
つまり合格者の割合がだいたい50%ということ。
そしてその上からはどんどん合格者の割合が大きくなっていくので、この画像では79%が合格得点率です。
今回は河合塾が採用している50%を使って説明しましたが、これが駿台になると合格者60%:不合格者40%の得点率がボーダーとされます。
そのため、河合塾より駿台の方がボーダーが高めに表示されることになります。
ボーダーを下回る=不合格じゃない!
共通テストでボーダーを下回っても不合格になるわけではありません。
なぜなら、二次試験があるからです。共通テストでボーダーを多少下回っても、二次試験でその差を上回るような点数を取れれば、合格することができます。
もしも自己採点の結果がボーダーを下回っていても、諦めるには早いですよ。
共通テストのボーダーはどう活かす?
共通テストのボーダーは目標!
自分の行きたい大学には、どれくらいの得点が必要なのか。これを全く知らないのと目安ができるのでは、大きく違いますよね。
また、これを知ることができれば、何点までなら落としても痛手じゃないのかも分かります。
目標を作ることができれば、戦略を立てることができるので、ぜひ志望校のボーダーラインを見てみてください。
ボーダーは出願先決定の目安にもなる
併願校選びにも共通テストのボーダーは役に立ちます。
併願校選びは苦労することも多いですが、ボーダーを確認することである程度絞ることができますよね。
「ボーダーを余裕で超えているから滑り止めとして受験しよう」
「そこまで興味があるわけでもないし、ボーダーギリギリだから併願はやめておこう」
こんな感じで、自己採点や過去問の得点率と共通テストのボーダーを比較することで併願校探しに役立てることができます。
共通テストのボーダーを絶対視するのは危険!
共通テストのボーダーの解説をしてきましたが、絶対に覚えていてほしいことがあります。
このことは絶対に覚えてください。
というのも、ボーダーには意外な落とし穴があるんです。
1:データは前年のもの
共通テストのボーダーはあくまで前年のものです。共通テストの難易度や受験者の質によって毎年ボーダーは変化します。
さらにそれだけではなく、「定員厳格化」のような社会情勢も影響を与えてきます。
そのため、ボーダーは数年分を見ておいて、そこから「ざっくりとした」ボーダーを意識するだけにしておきましょう。
2:二次試験の比率によって重要度が変わる
共通テストのボーダーをどれだけ大きく上回っても、二次試験で失敗すれば不合格になります。
反対に二次試験で大成功すれば共通テストの失敗も挽回できます。
大学によっては二次試験の比率が高いところもあり、共通テストのボーダーの意味が薄れてしまうことだってあります。
点数は高ければ高いほどいいですが、二次試験の比率のことも考えて、あまりガチガチに考えすぎないようにしましょう。
共通テストのボーダーは目安として考えよう
共通テストのボーダーはぜひとも調べておいてほしい情報です。
ただし、だからといってボーダーばかり気にしてしまっては逆効果。
「だいたい7割取れればいいかな」
「できれば85%は取ってれば安心」
何事も考えすぎると実力が出せなくなってしまいます。これくらいの目安として見ておきましょう。
コメント